前回の記事で、資産2,000万円を突破したご報告と、そこに至るまでの「メンタル管理術」についてお話ししました。
それからさらに年月が経ち、現在の私の証券口座は資産合計 24,616,825円(含み益+5,725,085円)という、当時からは想像もつかないような領域にまで到達しています。

「2,400万円もあったら、毎日株価を見るのが楽しくて仕方ないでしょう?」 「それだけ含み益があれば、もう何の不安もないのでは?」
そんな風に聞かれることもあります。しかし、臨床心理士・キャリアコンサルタントとしての私の答えは少し違います。資産が大きくなった今だからこそ、私は株価の数字を追うのをやめ、自分の心が一番納得できる「ポートフォリオの黄金比(配分)」を淡々と守ることに集中しています。
今回は、2,400万円を超えた私のリアルな資産内訳を初公開しながら、なぜインデックス投資をベースにしつつ、複数の資産に分散することが「究極の精神安定剤」になるのか、心理学の視点から解説します。
1. 2,400万円を突破した私のリアルなポートフォリオ
まずは、私の最新の資産内訳の円グラフをご覧ください。
現在の私の資産は、投資信託(S&P500やオルカン)を主軸とした約48%をベースにしながら、国内株式(約29%)、金・プラチナ(約9%)、米国株式(約6%)、外国債券などを組み合わせた形になっています。
投資の世界では「オルカン1本で100%運用するのが最も効率が良い」という合理主義的な意見がよく聞かれます。確かに数学的なリターンだけを見れば、それが正解かもしれません。
しかし、心理学のプロとして自分自身の心を観察したとき、私は「リターンの最大化」よりも「心の平穏の最大化」を選びました。
人間には、1つのカゴに卵をすべて盛っていると、そのカゴが少し揺れただけで過剰な恐怖を感じてしまう「集中リスクへの恐怖」があります。投資信託で世界に分散しつつ、現物資産として底堅い「金(ゴールド)」や、親しみのある「国内株式」をあえてトッピングしておくことで、相場の荒波が来たときにも「どれかが下がっても、どれかが支えてくれる」という多層的な安心感を脳に与えることができるのです。
2. 資産が増えるほど陥りがちな「メンタルの罠」
資産が1,000万、2,000万、そして2,400万と増えていくと、初心者向けの本には書いていない「新しい心の罠」が待っています。それが、「金額のゲシュタルト崩壊」です。
資産が数100万円のレベルであれば、1日の値動きは数千円〜数万円程度です。しかし、2,400万円を超えてくると、相場が1%動くだけで、1日に24万円以上の数字が画面上で増減するようになります。
これは、サラリーマンの月収が1日で吹き飛んだり、逆に降って湧いてきたりする世界です。
もし、この「日々の数字」をまともに脳に受け止めていたら、どんなにメンタルが強い人でも扁桃体が暴走し、仕事が手につかなくなってしまいます。
ここで大切なのが、以前ご紹介した「報酬系ハック」と「自分軸」の考え方です。 画面に表示されている「24,616,825円」という数字は、今すぐ使うお金ではありません。20年、30年先の未来の自分が使うための「ただの記号」です。数字のアップダウンに一喜一憂するのをやめ、「仕組みが勝手に働いてくれている状態」をメタ認知(客観視)すること。これが、資産が大きくなっても夜ぐっすり眠り続けるための絶対条件です。
3. 「守りの盾」が強固になったからこそ、本業の目が輝く
資産が2,400万円を超えて、私の生活が派手になったかというと、全くそんなことはありません。毎日お菓子やラテマネーをコントロールする合理的な生活の心地よさは、貯金200万円だったあの頃のままです。
しかし、心の中にある「人生の盾」は、当時とは比較にならないほど強固になりました。
含み益だけで570万円を超えているという事実は、「万が一、キャリアの危機や理不尽な環境に直面しても、自分には自分の人生を完全にコントロールするだけの土台がある」という圧倒的な精神的自由を担保してくれます。
お金のためにやりたくない仕事を我慢して引き受ける必要がない。だからこそ、キャリアコンサルタント・臨床心理士としての本業において、「本当に目の前の人のためになる選択」や「自分がさらに成長できる挑戦」に、すべてのエネルギーを注ぐことができるのです。
新NISAや投資で守りの土台をカチッと固め、本業という攻めの場で目を輝かせて働く。この美しい循環こそが、ただのお金持ちではなく、「心豊かな資産家」になるための唯一のルートだと確信しています。
4. まとめ:2,400万は通過点。航路を守り続けるあなたへ
長期投資の旅において、2,000万円や2,400万円という数字は、長い人生の航路のほんの通過点に過ぎません。これから先も、世界経済の波によって、私の資産が一時的に数百万円単位で目減りする局面は必ずやってくるでしょう。
それでも、私の心が揺らぐことはありません。なぜなら、私には信頼できるデータと、これまでの節約で磨き上げた「心の器」があるからです。
もしあなたが今、日々の小さな値動きに一喜一憂して疲れてしまっているなら、もう一度深呼吸をして画面を閉じてください。
あなたの大切な人生の時間を、スマホの数字に奪われてはいけません。 正しい仕組みをセットしたら、あとはプロの知恵(心理学)に身を委ね、あなたの目の前にある現実の生活やキャリアを、思いきり楽しんでいきましょう。
