【クロネコ主任より】
シリーズ第1回では「失敗する人の共通点」、第2回では「怪しい勧誘のフレーズ」を解説してきました。
今回はさらに踏み込んで、「具体的な商品」にスポットを当てます。
世の中には、たとえ詐欺ではなく「合法的」であっても、初心者が買った瞬間に負けが確定してしまうような“地雷商品”が溢れています。
投資の成否は、売るタイミングよりも「最初に何を買ったか」で8割決まります。
臨床心理士の視点から見ると、初心者は「複雑なもの=プロっぽくて安心」と思い込む傾向がありますが、実はその逆。投資はシンプルであるほど、あなたの利益は守られます。
「良かれと思って買ったのに、資産が全然増えない…」
そんな悲劇を避けるために、初心者が絶対に避けるべき7つの商品を解説します。
なぜ「商品選び」で失敗が決まるのか?
投資初心者が不利なスタートを切ってしまう理由は、主に3つです。
- コストが高すぎる: 運用益のほとんどを手数料で持っていかれる。
- 仕組みが複雑すぎる: 何に投資しているか分からず、暴落時にパニックになる。
- 販売者と購入者の利益が反している: 銀行や窓口の担当者は「あなたの利益」ではなく「会社の販売手数料」のために商品を勧めることがある。
これらを回避するために、以下の「地雷リスト」を目に焼き付けてください。
投資初心者が手を出してはいけない商品7選
① 毎月分配型の投資信託
「毎月お小遣いがもらえる」という言葉に騙されてはいけません。
- 地雷の正体: 運用益が出ていない時でも、自分の預けたお金(元本)を切り崩して払い戻しているだけのケース(特別分配金)が多い。
- なぜダメ?: 投資の最大の武器である「複利効果」を自ら捨てているようなものです。
- 👉 結論: 資産を増やしたいなら、分配金は出さずに「再投資」するタイプを選びましょう。
→た・だ・し、全員がダメというわけではありません。「資産を増やしたい人」がダメなだけです。年金のように、毎月定期的なお金を現金化したい人はアリです。
② 高レバレッジFX・仮想通貨の短期トレード
「少ない資金で100倍に!」という言葉は、ギャンブルの勧誘と同じです。
- 地雷の正体: レバレッジ(テコの原理)をかけると、少しの値動きで全財産が吹き飛びます。
- なぜダメ?: 24時間相場を気にする必要があり、メンタルがボロボロになります。初心者がプロのトレーダーに勝てる確率は限りなくゼロです。
- 👉 結論: 投資は「時間の切り売り」ではありません。寝ている間に増える仕組みを選びましょう。
→これは投資ではなくギャンブルだと私は思っています。一攫千金のギャンブルしたい人以外は、辞めましょう。
③ 仕組みが理解できない「デリバティブ系」金融商品
「AIが自動運用」「最新の金融工学」というキラキラした言葉に注意。
- 地雷の正体: 「仕組み債」などが代表例。条件が複雑で、利益は限定的なのに、損失リスクだけが巨大な設計になっていることが多いです。
- なぜダメ?: 自分でリスクをコントロールできないからです。
- 👉 結論: 中学生に説明できない仕組みの商品は、1円も払ってはいけません。
④ 銀行や保険会社で勧められる投資商品
「いつもお世話になっている担当者さんだから」という安心感は、投資では命取りです。
- 地雷の正体: 窓口で勧められる投資信託や、貯蓄型保険(外貨建て保険など)の多くは、手数料がネット証券の数十倍です。
- なぜダメ?: 彼らの給料は、あなたが払う高い手数料から出ています。
- 👉 結論: 「勧められたもの」ではなく、「自分でネット証券から選んだもの」を買いましょう。
→決して悪いものを勧めるわけではないんですけど、手数料が10倍くらい高いんですよね…。うちの義父も郵便局でニーサ口座作っちゃいました。。。
⑤ 「元本保証」を強調する投資商品
「損をしたくない」という心理を突いた、最も悪質な落とし穴です。
- 地雷の正体: 本当に元本が保証されるなら利回りは極めて低く、逆に利回りが高いならそれは詐欺です。
- なぜダメ?: インフレ(物価上昇)が起きれば、現金の価値は下がります。数字上の元本保証は、実質的な資産の減少を招くことがあります。
- 👉 結論: リスクゼロで増える魔法はありません。正しくリスクを取ることが投資です。
⑥ 短期間で「億り人」を狙う投資話
半年で資産10倍、といった話はすべて無視してOKです。
- 地雷の正体: 投機(ギャンブル)です。運良く勝てても、次は必ず負けます。
- なぜダメ?: 宝くじを買うのと同じで、資産形成の再現性がありません。
- 👉 結論: 投資は「時間をかけて、ゆっくり金持ちになる」のが最短ルートです。
⑦ 知人やSNS経由の「非公開案件」
「ここだけの話」は、カモを探す合言葉です。
- 地雷の正体: ネットワークビジネスや詐欺スキームが絡んでいることがほとんど。
- なぜダメ?: 人間関係が壊れる上に、法的守りも一切ありません。
- 👉 結論: 投資は、金融庁の認可を受けた正規の証券会社を通じて行うのが鉄則です。
じゃあ、初心者は何を選べばいいの?
地雷を避けた先にある「正解」は、驚くほどシンプルです。
- 仕組みがシンプル(世界全体の経済成長に投資する)
- 手数料が圧倒的に低い(信託報酬が年0.1%前後)
- 長期で淡々と続けられる(自動積立)
これらを満たすのが、「新NISA」を活用した「全世界株式(オルカン)」や「S&P500」などのインデックス投資です。
まとめ|「避ける」だけで投資の成功率は9割決まる
投資は、当たりを引くゲームではなく、「地雷を踏まないゲーム」です。
「やらなくていい投資」を避ける。
これだけで、あなたの資産形成はすでに半分以上成功したようなものです。
次回の第4回では、今回も少し触れた「手数料」の恐ろしさを深掘りします。
「たった1%」と笑う人が、将来どれだけの大損をするのか。その数字の正体を暴きます。
👉 静かにお金を奪われないための知識を、次も一緒に学んでいきましょう。
【投資初心者・失敗回避シリーズ】
- [STEP1:失敗する人の共通点7選]
- [STEP2:カモにされる投資話]
- [STEP3:手を出してはいけない商品](本記事)
- [STEP4:手数料の落とし穴]
- [STEP5:SNS情報との付き合い方]
👉 [まとめ:投資はメンタルが10割。2,000万築いた教科書のTOPへ]



